時間について

ちょうど1年前にやってたドラマ「仁~完結編」。あのドラマを見てから、「時間」について時々考えたりする。

ドラマでは、現代から幕末へタイムスリップした南方仁医師。色々なドラマがあった後に、また現代へ戻ってくる。そして、幕末での記憶をたどっていくうちに、当時の記録や写真などに巡りあう事に。しかし、肝心の自分のことについて、その記録には何も残っていなかった。

自分も同じように、過去のことについて色々と思い出す。30年前は小学校6年生、25年前は高校生、20年前は大学生・・・。受験勉強は大変だったな~、とか、同級生と旅行に行った、とか、色々な思い出がよみがえる。そういえば、15年前はちょうど渡米してきたばかり。本当に嫌だった4年間のサラリーマン生活を終えて、アメリカに来て・・・・英語学校に通って、「ちゃんと学部に入学できるんだろうか?」と迷って、焦って、心細かったときだ。もうそんなことも過去のことになったんだな。

でも、ふと思ったときに、「その過去って、本当に自分が体験してきたことなんだろうか?」と思ってしまうときがある。自分の記憶の中にだけ残っていることで、本当は違うんじゃないか?と思ってみたり。「自分は本当にアメリカの大学に入学して、卒業して・・・大学院も5年間も通って卒業した・・・んだろうか?」とさえ思ってしまう。

こういうことを思うと、「忘却は神が与えた最大の救いなり」と誰かが言っていた事はきっと正しいことなんだろうな、と思う。もし今、そしてこれから、大変なことがあったとしても、いつかそれはまた忘れてしまったりするんだろうな。

また他の誰かが「人は人生と言う名のタイムマシーンに乗って、何十年という時間をゆっくり旅をしている」ということも言っていた様な・・・。時間って本当に不思議だ。