男同士の話

1ヶ月以上前の話になるけど・・・義理の両親が遊びに来ていたときの話。

サンディエゴに旅行に行ったときは、レンタカーのミニバンで移動していたけど、家にいるときは、車2台で移動していた。いつも、(奥様、お義母さん)と(僕、お義父さん、長男、次男)の組み合わせ。長男、次男が「パパの車に乗る~」「じぃちゃんも一緒~」というのでそんな組み合わせになってしまった。

去年遊びに来てくれたとき、後ろに1歳ちょっとの次男を乗せていて、僕とお義父さんでいろいろな話ができた。

お義父さんはその年齢にしては珍しく一度転職をしていた。最初は銀行の営業で町の中小企業などをよく回っていた、とのこと。「お金を借りてくれ」と頼むときは低姿勢なのに、いざ顧客の経営が悪くなって資金が必要なときには助けてあげない、という非情な世界が合わなくて、違う業種に転職したとのこと。それも、銀行との関わりで直接本命に転職できず、2~3年、ダミーで他の会社に勤めていた、とのこと。

僕も日本で働いていた会社では、やりたい仕事ではなかったので、気持ちはとってもよくわかる。僕の時代でもまだ転職ってあまり良いイメージではなかったのに、その数十年前に転職した勇気と行動力はすごいな~、と。そういう話が聞けて本当によかった。

で今回も色々と教えてもらいたかったのに、長男、次男があ~だ、こ~だ、と僕らに話しかけてくるので、全然話ができず。最終日数日前になんとか30分ほど話を聞くことができた。

お義父さんが本命に転職してからの話。いや、実際には僕がこのままエンジニアを続けるべきか、マネージャーとかになったほうがいいのか、という相談をしたら、「エンジニアだと違った選択があるね」ということで、お義父さん自らの経験談を聞かせてもらった。

会社では人事・経理をずっとやってきたとのこと。人事なので、本当に何百人もの志望者の面接をしたらしい。採用後の社員の仕事ぶりなどもみてきたようで、どういう人が伸びるか、とか大体わかるらしい。取締役になるためには営業部門を経験したほうがいい、という上司のアドバイスで営業部門の管理職を8年ほど経験し、無事に取締役になった、とのこと。入社当初は数百人だったのに今では千人以上の社員がいて、今管理職をしている人たちのほとんどはお義父さんが面接した、とおっしゃっていた。

その話を聞いただけで、もう・・・すごいなぁ~、と思うし、きっと人に対して洞察力があるはずだから、もっと色々と聞いてみたいな、と思ったけど、時間切れ。

あとで、「初めて会った時とか、結婚して以来、お義父さんなりに僕を客観的に見ていて・・・どういう風に写っているんだろう?」と思ったらちょっとドキドキ。次回はそんなことも聞いてみたい。

またこれも後で思ったことだけど・・・自分が今40代で、次の50代のために今何をすべきか、とか色々と考えているけど、お義父さんはどんな40代を過ごされていたのかな、とか、「どういう40代を過ごすべきか」とかアドバイスがもらえたらなぁ~、と。

帰国するときにそのことを話したら、「じゃぁ、次回はちゃんと時間を作って男同士の話をしましょう」と言ってもらえた。次に会うのがとっても楽しみ。

そんなことを書いていたら・・・自分の父親はどうしたんだろう?とふと思った。次回会った時に聞いてみよう。あまりお酒が入る前に(笑)。