ハウステンボス“超速”黒字化のワケ

ハウステンボス“超速”黒字化のワケ 澤田秀雄(ハウステンボス社長、エイチ・アイ・エス会長)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111031-00000001-voice-bus_all

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開業以来一度も黒字を出したことがなかったハウステンボスの経営を昨年2010(平成 22)年4月に引き継がれ、わずか1年で黒字化に成功。

金融機関と交渉して、約 60億円あった債務の8割を放棄してもらうことができた。

残りの債務は出資金を使って、就任までのあいだに借金をゼロに。

借金がゼロなら、少なくとも黒字を出していれば倒産はしませんから。

社長就任後、短期間で黒字化に成功された最大の要因はみんなで努力したことだと思いますね。売上を2割増やし、経費を2割削減するという目標への努力に尽きます。

経費の削減では、まず1つめは「フリーゾーン」をつくりました。実はハウステンボスというのは、東京ディズニーランドの25倍以上の面積があるのです。広いということは経費がかかるということです。
 そこで、お金のかかる面積を小さくしようという発想をして、3分の1をフリーゾーン、つまりタダのエリアにしたのです。フリーゾーン部分の人件費や光熱費をある程度下げて、その分を有料ゾーンに振り向けました。これによって当初経費は大きく下がり、さらに有料ゾーンに“にぎわい感”が出て一石二鳥の効果がありました。

2つめは、仕入れの見直しです。ハウステンボスは花の美しさが売りなのですが、その花も仕入れを全部見直しました。これによって花の仕入れ値が1億円ほど下がったのです。その他、すべての点で経費の見直しを細かく行いました。

 3つめには、スタッフに「1.2倍、速く動く」ことを求めました。これまで1時間かかっていた仕事は、45分とか50分でやる。1時間で10枚の書類を処理していたなら、12枚処理できるように努力する。場内や事務所内を移動するスピードを2割上げる。すべての仕事、行動で1.2倍速くというのは無理でしょうけれど、スタッフにはとにかく時間のムダをなくしてスピード感をつけよう、と話しました。

こういう細かい効率化、合理化の積み重ねです。
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やっぱり成功の裏には計算された方針なり、情熱なり、戦略があるんだなぁ~、ということを教えられたような気がする・・・。