家系図

数ヶ月前の話だが、母方の叔父からマイクロソフトの表計算ソフトで作成された家系図が送られてきた。「ちょっと作ってみました。」という家計図はちょっとどころかかなり細かく作られていて、さらに僕の知らない表計算ソフトの機能がいっぱい使われていてびっくり。

もっとすごかったのは、僕から見たらとっても遠い親戚まで載っている、ということ。祖父、祖母の兄弟まで掲載されていた。本家の近所に住んでいてよく話しに出てくる人はコノ人かぁ~、とか興味津々。

祖父は僕が産まれる前に既に亡くなっていたが、その祖父がいつ亡くなったかというのも記述されていた。47歳という若さで亡くなったのには少しショック。僕が生まれる8年前。もう少しだけ元気でいてくれたらきっと会えたんだろうな。また祖父は「婿養子」ということもちらっと聞いたことはあったが、どこから来たのか、というのもわかって少し感慨深くなった。

祖母は僕が物心ついたときから田植えのしすぎで腰が曲がっていて、いつも前かがみで歩いていた。僕が大学入学のときに老衰で入院し、大学卒業の春に亡くなった。葬儀の時に挨拶した叔父さんの言葉が今でも印象的に残る。

「母は早くに父を亡くし、大変なこともあったけど、孫に恵まれたりいいことも沢山あった。人はみんな良いことと大変なことが半々づつあって、そして一生を終えるんだと思う。」

もしそれが本当だとすると、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉は多分正しい。若いときに苦労して頑張ったことは必ず後の人生で生きてくる。何かの勉強をしていれば、その知識は生かされるだろうし、会社の人間関係などで苦労すれば、処世術が身につき色々なタイプの人たちとの接し方がわかる。どんな逆境に遭遇してもどのような心持で挑めばそこから立ち直れるか、ということがわかる。

自分の今までを振り返ると、やっぱり一番キツかったのは20代。大学を卒業して就職した会社では希望の職種につけず4年で退職し、渡米、留学。1年ぐらい英語学校に通ってから学部に進学。卒業して就職したのは30歳になる2週間ぐらい前だった。

今だから言えるが・・・日本で働いていたときからずっと、その時その時で思い悩んでいたことをいつもノートに書いていた。「仕事が嫌だ、辞めたい」・・・。留学してからは、「英語の点数が上がらない、学部にいけるんだろうか」・・・学部に入ってからは、「テストでまたうまくいかなかった。今度こそ落第か」「日本の友達が結婚していく中で、20代後半で仕事もしないで勉強ばっかりして一体何をやっているんだ」・・・ずっとノートに書いていた。そういうことを書いていくと、結構自分の考えがまとまって、「今のままじゃダメだ。なんとかしないと」とか「自分が決めたことだから諦めずに頑張るんだ」と自分に言い聞かせていた。

そんな20代を過ごしたから、30代、40代ではどんなに大変なことがあっても、結構「まぁなんとかなるかな」みたいな楽観的な気持ちでいられる。あまり楽観的になるのも良くないと思うけど、まぁ20代で頑張った分、少し余裕みたいなものがあるのかな、と思う。ちなみに、書いていたノートは結婚と同時に全て捨ててしまった。

まぁどうでもいいことだけど・・・家系図を見ながら、色々なことを考えてしまった・・・。

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