脳は移植できない

とあるバラエティ番組で脳科学者の茂木健一郎さんが「人間の体で移植できないのは脳だけ」という話をしていた。また他の脳科学者が「外科手術で脳の中を研究できれば、色々なことがわかるが、倫理的にまず不可能」ということを言っていた。脳というのは、まだまだ解明されていないことが多く、研究することも難しいようだ。

また、とある脳に関するウェブサイトを見ると、脳というのはいくつものたんぱく質が合成されたり、分解されたりしているらしい。そしてどのたんぱく質が合成されやすいか、分解されやすいか、溜まりやすいか、などによって人の性格や精神状態などが決まるようだ。

でも、そう言われてみれば確かに納得できる。僕らは毎日、色々な食事をしている。身体的な健康が食事によって左右されるなら、性格なども食事や栄養によって左右されても不思議ではない。実際に、「朝食を食べない小学生は落ち着きがない」などの統計結果も出てきている。

「うつ病」になる人も、今までは「あの人は根性がない」などと言われていたが、今ではそれは脳の病気の一種らしいし、精神疾患までいかなくても、「怒りやすい人」「ストレスを貯めやすい人」「整理整頓ができない人」「潔癖症の人」・・・これらは「あの人はそういう性格だから」ではなく、脳がそういう風に働いてしまうから、ということになるだろう。

そしてもしかしたら、将来もっと脳の研究が発達してきたら、薬とかで脳によるたんぱく質処理を制御できるようになり、自分の性格さえも変えていけるようになるかもしれない・・・。

そんなことを思いながら、自分の性格をとても客観的に見ている今日この頃。