9月11日(木) 大洪水

朝起きてベッドルームから出たら、1階から雑音が聞こえた。

「あ、ベビーモニターの電源を切り忘れた!」と思った。子供たちが寝た後に、無線発信機をベッドルームに置いて、受信機を1階に置き、僕らが寝るまでの間、子供たちが何かないかをチェックしている。その1階の受信機の電源を入れたまま、2階の発信機を消すと、受信機はずーっと雑音を出している。

1階に行くと受信機はちゃんと切られている。あれ?音はキッチンからだ。電気をつけてみる。

「なんじゃこりゃぁ~!」

なんと、ダイニングのカーペットが水浸し!?

そしてキッチンも水浸しでスリッパが浮いていた!?

とりあえず、音の先は流し台の下。4つの蛇口がある。一番左を閉じるが音は消えず。あ、右側か?と右側を閉じたら音は消えた。

さて、どうするか・・・。とりあえず、これは無理だ。奥様を起こそう。

「ごめん、ちょっと緊急事態」と。奥様に状況を見せたらまぁびっくり!とりあえず、僕がキッチンの水を勝手口から排出。奥様はカーペットの水をバスタオルで取ってバケツに入れて・・・を繰り返す。キッチンの水はなんとか出せたものの、カーペットの水はなかなか取れない。仕方なく、カーペットは諦めて奥様には子供たちのお弁当を作ってもらうことに。

7時に子供たちを起こして、今日は仕方なくシリアル+ミルクの朝食。奥様が7時45分に長男を送っていき、一度戻ってきてから次男をプレスクールへまた送ってくれた。

その間に僕は、プラマー(配管業者)とカーペットクリーニング業者へ電話。

カーペット業者は今までどこも使ったことが無いし、まったくの当てもない。数ヶ月前に「そろそろクリーニングをお願いしようか?」と奥様と話をしていて、何件か問い合わせたがどこも「2週間後でいいか?」とか「3週間後」とか言うので尻込みしていた。そういうこともあったので、たまたま郵便で来ていたクーポンブックから探してお願いしてみることに。今日の11時頃には行ける、とのこと。まぁいいか。

プラマーは先週も給湯器でお世話になったから再度電話したが、何回も留守電に。家の固定電話からだからかな?と携帯からかけたら、「来週の月曜日でいいか?」と言われる。「先週はすぐに来てくれたよね?」と言うと「今週はとても忙して無理!」と言われてしまった。

さてどうしよう。とパソコンを開いてYELP(イェルプ)というサイトでよい評判の業者を探して取りあえず電話。なかなかキツイ英語を話す人が出たがなんとか頑張って12時近辺に来れる、と言ってくれた。

一通り終わったところで、会社にメールを出して「家から仕事する」という趣旨を伝える。

11時半、カーペットクリーニング業者が到着。この水を取り除くだけで270ドルとのこと。うげ!高すぎる!が、もう来てもらったし仕方が無い。「こっちのリビングの方も一緒にクリーニングするなら380ドルでどうだ?」というので、また高いけどついでにお願いすることに。

どんなことをするのか、と思いきや、カーペット全体に洗剤水をスプレーしてそれから水を吸い込む吸引機にて水を吸い取った。大型のポンプが家の前に止められたバンにあり、そこから大きなパイプのようなホースを引いて家の中の水を吸い取る。この吸引機、他にもスチームを出したりするので、きっとそれでクリーニングをするんだと思う。

とりあえず水溜りはなんとか無くなった。他のエリアも全体で濡れていて、「乾くまでに半日はかかる」と言われた。これだけで45分。それで作業が終了!?マジで?そんなんで380ドル?有り得ない。完全にボッタくりのような気もしたが、緊急事態だったしもう諦めモード。仕方が無い。

普通にクリーニングしてもらったリビングと水浸しになったエリアの濡れ具合の区別があまりできない。窓を開けて扇風機を回して早く乾燥するようにした。

ちなみにこのクリーニング業者はValPakというクーポンを郵送してくるところに入っていた業者で名前は「BRITE Carpet Care」というところ。なんとYELPには掲載されていない。せっかく悪いレビューを書こうとしたのに!

http://www.valpak.com/coupons/printable/BRIGHT-CARPET-CARE/29023

そういえば、ValPakという郵便で来るクーポンは以前もセーターのクリーニングで使ったことがあるけど、20%オフとか言って持っていってみたら、元の値段がめちゃくちゃ高くて、2割引があったところで全然他のところと変わらないか、それでもまだ高かった。絶対にもう使わない!

さてカーペットクリーニングが終わった直後に、配管業者が到着。僕が止めた蛇口には細い銅のチューブが繋がっていて冷蔵庫の方まで行っていたので、「冷蔵庫の方が悪いかも」と伝えたら、冷蔵庫を前に出してくれてみてくれた。

そしたらなんと!「NOT GOOD FOR ICEMAKER」と書かれている安っぽい透明のチューブが銅チューブと冷蔵庫に繋がれていた!業者には「これはひどいね。」と言われた。他に言われたのは「このチューブは一時的に使うもので一般使用するために使うものではない。」「このエリアの水道の水圧は低いから3年弱もったけど、他の水圧の高いエリアなら5分で水漏れする。」

ここに引越しする前にお願いしたリモデル業者がやった作業だ!まったくなんてこった。

とりあえず銅配管に変えてもらって無事に修理完了。これも大体45分ぐらいの作業で部品代あわせて280ドル。これも痛い出費だ。ここまでで1時半。

家の中はカーペットが濡れていて入れないので、裏庭で家族でランチ(次男はプレスクールで食べてきたので残り3人で)。その後、奥様+子供たちは公園にプレイデートに行った。

僕は1階の窓を全部開けているので、そんな状態で2階で仕事をするのもなんだし・・・と裏庭に出したダイニングテーブルで仕事をする。

4時頃になってだんだんとカーペットが乾いてきたが、水浸しになったところはまだまだ濡れている。バスタオルに水を浸み込ませて絞ってバケツに入れて・・・を繰り返していたら、3リットルぐらいの水が吸い込めた!全然取り切れてないじゃん・・・。

結局、まだ濡れているところは立ち入り禁止にして、濡れているところにはダンボール紙を入れたビニールで足場を作り、それでキッチンとの橋渡しに。それで数日過ごすことに。ご飯はリビングにて食べることに。かなり不便!

さて、この大惨事は他にも被害が。お昼ごろ、クリーニング業者が来たときに、お隣さんの奥様が出てきて、「どうしたの?」というので、水浸しのことを言ったら、「実はうちも朝起きたら1階が丸々水浸しになっていた」とのこと。僕が「配管業者が後から来る」という話をしたら、「原因がわかったら教えて」と。僕が「多分、うちが原因だと思う。もしそうだったらごめんね」と言ったら、「いや、もしかしたらうちかもしれないし。お互い様だから・・・」とやさしく言ってくれたが・・・。まさかタウンハウスの壁がくっついている建物で壁の隙間が繋がっているとは思わなかった。配管業者が作業が終わった後にお隣奥様に報告したら、「それがわかってよかったわ。でもまだうちにも何かあるかもしれないから、様子を見ましょう」と言ってくれた。

夕方、旦那さんとそのまた隣の人が外で話をしていたので、挨拶がてら行ってみた。「そちらの奥様にも報告したけど、聞いた?」と言ったら、「あぁ聞いたよ。参ったね~。そっちもすごいだろ?」と心配してくれた。15分くらい雑談して・・・この棟はちょっと傾いている、とか、まさか壁と床の間に隙間があるとは思わなかった、とか。後で状況を聞きつつ、お詫びをしに行かないとな~、と思った。

(その後のこともまとめて書きます。)

金曜日になっても濡れているので、カーペットクリーニング業者に連絡したら、「あれだけ水浸しになったんだから乾くまで48~72時間はかかるよ。それでも乾かなかったらまた電話しろ」と言われる。インターネットでも調べたらやっぱりそうみたい。

http://www.wikihow.com/Get-Rid-of-Carpet-Mold
http://blackmold.awardspace.com/mold-drywall-wood-carpet-tiles.html

土曜日、それでもまだまだ濡れている。引き続き、窓を全開にして扇風機を回して換気をする。

日曜日午前、日曜大工に詳しいジェームスにメールを書く。「どうしたらいいと思う?」と。メールを書いていて、「そうだ、掃除機をかけたらどうなるだろう?」とちょっとかけてみる。すると、それほどではないが、それなりに水分が取れたような気がする。掃除機の筒の中も多少濡れているし。少しはマシになるかも、と何度か掃除機。

夕方、家に帰ってきたらジェームスから返事が。彼の意見としては、(1)Wet&DryCleanerかスチームクリーナーをレンタルして取りあえずできるだけ水分を取り除く。(2)窓を開けて+扇風機を使って乾かす。数日はやっぱりかかると思う。

また下記サイトを送ってくれた。

http://homeguides.sfgate.com/keep-wet-carpet-molding-27621.html

ここに大体同じようなことが書かれていた。ここには、「一般の掃除機を使うな」と書かれているがもう使ってしまった(涙)。で、大体水分は取り除かれているのであとはどうするか?で、掃除機を使ったときに、どうやらカーペット下のパッドシートの匂いとかも水と一緒に外に出てきたようですごく臭かった。このウェブサイトで「ベイキングソーダ(重曹)の粉を撒き30分ほど置いてから掃除機で吸い取ること」とあったのでそれを実施。僕よりも匂いに敏感な奥様が「お~、結構匂いがなくなったね~」と言ってくれたので無事に解決。

でもまだ多少は濡れている。ジェームス曰く、数日かかるらしいからもうそのままにしておくしかない。もし、数年経ってカビとかが生えてきたら、そのときはもうカーペットごと交換するしかない。

さて、2年半前に作業をしてもらったリモデル業者にメールを出す。土曜日の午前中。不適正な部品が使われていたこととか380ドル+272ドルかかったことなどを伝える。月曜日の朝、やっと返事が来た。配管業者とカーペットクリーニングにかかった費用は負担する、とのこと。まぁその他、心配事はあるけど、とりあえずこれはこれで解決、ということで。

そういえば、奥様と結婚する直前に、奥様が住んでいたアパート。夜、食事をして帰ってきたらクローゼットが水浸し。洋服や、下のカーペットもびちゃびちゃだった。

前回住んでいた2ベッドルームのアパート、朝キッチンに行ったら天井が膨らんでいて水が漏れていた。2階の流しのパイプが壊れていたらしい。

会社の日本人友達のKZYさんも今のアパートで以前、屋根から雨漏りがしていたんだとか。

アメリカの建物、結構水浸し被害って多いのかな~。とりあえず、今年一番の最悪の事態、なんとか乗り切ったような気がする。そういえば発生日は9月11日・・・やっぱりこの日はあまり良い日ではないのかなぁ・・・。

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ぴろりん

お疲れ様でした。使っちゃダメと書かれている配管を使うなんて、そんなことがあるんですね。

しかし、アメリカって水漏れが多いような気がします。工事がずさんなのかな。RWSに出来た図書館、オープン直後に行ったのに雨漏りしてましたし。以前私が住んでいたSCのコンドもある日突然天井から水が滴ってきたことがありました。

ウチは大丈夫なのかなー?
冷蔵庫前に引っ張り出して確認するのも大変そう・・
by ぴろりん (2014-09-18 09:06) 

milpitas

お~、ぴろりんさん、コメント見逃してました。遅いレス失礼です。
日系のリモデル業者だから大丈夫かな?と思いましたが駄目ですね。まったく、どこを信用すればいいだか。

RWSの図書館、すごいですね。SCのコンドも水漏れですか?!そういえば、サンノゼ空港も去年末に水漏れしましたね。確かに水漏れ多いですね。

http://www.usatoday.com/story/todayinthesky/2013/12/16/flooding-reported-at-san-jose-airports-terminal-a/4037911/

先日お邪魔したときに一緒に見ればよかったですね。うちの冷蔵庫はロックとかしてないから、ちょっと頑張れば押し出せますよ。次回お邪魔したときに!

by milpitas (2014-09-24 04:21) 

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