野球の投手と子育ての関係

楽天がパ・リーグで優勝した。どの選手もすごく頑張ったんだろうけど、一番話題になっているのは、田中投手。開幕から負けなしの22連勝。昨季からの通算では26連勝(だったかな?)。もうすごい!としか言いようがない。

投手がどんなに頑張って1点に抑えても、味方打線が点を取れなければ勝利投手になれない。また投手がどんなに打たれても、味方打線がそれ以上に点数を取れば勝利投手になれる。実力+運とか、チームの一体感とかも重要だと思う。

僕の弟が高校時代に野球部に所属していて、ピッチャーだった。昔、当時のことを聞いたら、おもしろい話をしてくれた。

「投手って、すごくポーカーフェイスで、どんなに打たれても、『俺は平気だよ』って顔をしてないといけない。打たれて、落ち込んだ顔をしていると、相手チームは『あんなピッチャーだったらもっと打てる』って思って、流れがもっと相手の方に行ってしまう」

なるほどなぁ~、と。僕は中学までしか野球をやってなかったし、高校でのバレーボール部ではそこまでの心理戦というか、そういうのはなくて、結構がむしゃらにやっていたような感じだったので、とても新鮮だった。

ちょっと前のことだが、奥様が「いきものがかり」というバンドのCDを入手した。去年のロンドン五輪のNHKのダイジェスト放送のテーマ曲を歌っていたバンド。彼らの出身地が厚木とか海老名で、僕の地元・相模原からとっても近い。

厚木は大学1年の時に一般教養を受けに通っていたので、とっても親しみがある。当時は、教職課程も取っていたので、月曜日から土曜日まで毎日通っていた。物理学科を選んだ理由のひとつは、「小学校とか中学校の理科の先生になれるかも」という小さいころからの夢をもうちょっとだけ見たかったから。教職課程の2科目「教育心理」と「教育原理」を取るために3万円ぐらい余計に学費を払わないといけなかった。

結局、成績も悪かったし、教職を取っても教員になれる確率も低かったので、1年でやめてしまったけど、その二つの授業を取ってとても良かった、と思っている。

「教育心理」は丸山千秋教授という、見た目はちょっと厳しそうな先生だったが、障害児教育とかの専門で、ボランティアで障害児の訓練のお手伝いなどをしている。どんなことを勉強したか、というのは細かくは覚えていないが、基本的な考え方は身についたような気がする。金曜日の夕方にクラスがあり、終わるのが夕方の5時半とかだったような。それから本厚木駅に行って・・・とかしていると、飲み会とかにはまず参加が難しかった。が、それでも毎回出席したい、と思う授業だった。

「教育原理」は木下政久教授。教育の歴史をベースに教育とは何ぞや、という基本原理を教えてくれたが、この先生の授業はなんと土曜日の1時間目。それでも毎回出席したい、と思う授業。授業のことよりも、先生の体験談とかがとてもおもしろかった。安保闘争、学園紛争のころから教授をやっていて、「あのときは教員も敵とみなされていたが、よく襲撃された」とか。

でも一番印象に残っているのは、「子供と話をするときは、必ずしゃがんで子供の目線に立つこと。そうすることで子供が安心する。怒るとき、泣いているときなどは特に必要。」「子供には、子供言葉で話してはいけない。そうすると、子供ながらに・・・子供だけど、『対等に扱われていない』と感じて、心が離れていく」とか。

つまり、子供は子供のくせに、対等に扱ってほしいし、それでいて、同じ位置にいてほしい、と思うらしい。なるほどな~、と思った。

さて、これと野球の投手がどうつながるか、というと、子供は意外と大人のことを、大人の心を読んでいる、ということ。

大人が子ども扱いをすれば、それに反発する態度を取るし、大人が疲れていたり、ストレスで機嫌が悪いときに、子供の相手をちゃんとしてあげられないと、そういうのをちゃんと感じ取って、そこに付け込むかのような態度を取る。

そういうのを考えると、子供に対してはポーカーフェイスでこちらの気持ちを見破られてはいけない、というような気がする。ちょっとでも気を抜けば絶対に攻められ、もっとやられる。子育ては真剣勝負。こっちの気持ちが負けないように真剣に立ち向かっていかないといけないな~。。。

というのを、楽天の優勝と、いきものがかりからダラダラと考え込んでしまった・・・。
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